2025年1月、Antigua島へ3泊4日で行ってきました。NYから直行便約4時間。リワード諸島(Leeward Islands)に浮かぶアンティグアは、かつてイギリスのカリブ海統治の中心地として軍司令部が置かれ、軍事/貿易の要衝としての歴史を持つカリブ諸島の中心地ともいえる島です。建物から滲み出る英国感、そして静かな島、人々。私のカリブ旅では、ビーチリゾート至上主義だったのですが、今回は大きな賭けに出まして、丘の上に佇む”Weatherills Hotel”へ。建物、ご飯、立地、サービス、カリブ海で宿泊したホテルの中で一番気に入ったホテルになりました。
もちろん、アンティグアにはTHEリゾートなビーチフロントホテルもあります。少し島が大きいので、レンタカーでビーチホッピングをするならぜひ”Weatherills Hotel”を選択肢の一つに入れてみてください。カリブ海あるあるですが、島の右側は大西洋に面しているため波が荒く、海岸線も崖や岩場が多いのはこの島も例に漏れずです。アンティグアはざっくり円形をしてますが、V.C.バード国際空港が右上のほうにあるので、ホテル郡がある左サイドにいくには車で20分程かかります。レンタカーをしないのであれば、ウォーターフロントのホテルにお籠りするか、TAXIのチャーター(何時間いくら)で観光に出かけることになります。

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総合評価
総合評価、★3つです。但し、レンタカーをしない場合は★2つ。(個人的には★4つですが、この島は旅行者のタイプ次第の島という印象です。)この島の評価は交通の便とレストランの2点に注意する必要があります。島がそれなりに大きいので、空港からの移動、ホテルからの観光においてはレンタカーがない場合には一人旅ではかなり割高になってしまいます。下の表では、レンタカーをした場合には一人旅に向いている島と評価しました。また、レストランはビーチ沿いにあるバーか、ホテルのレストランを使うことになります。外食する島ではなく、ホテルで食べる島なのです。この点は注意してください。また、肌感ですがマクドナルドやバーガーキングといったカリブ海御用達ファストフードはありません。KFCが数店と、その他ローカル店がありますが、島の大きさ比で考えると、間違いない店を探すことは非常に難しいと言えます。その代わりなのかはわかりませんが、街は整っており、一言で言えば民度の高い島で治安面も問題ありません。戻りが日が落ちた後のことがありましたが、夜のドライブも交通量は少なく問題ありませんでした。
| ファミリー向け(子連れ) | |
| カップル | |
| 一人旅 | |
| ビーチ(アクセスの良さ/海の綺麗さ) | |
| 交通手段の利便性 | |
| 街の綺麗さ | |
| 物価 | |
| 治安 |
先に挙げた、交通の便とレストラン、これに関連してホテル選びという大きな壁にぶつかることになります。米国クレジットカード特典をエンジョイされている方々であれば尚更使い勝手が悪いのがこの島です。特典ポイントの文脈で言えば、この島にはMarriott Bonvoy系列のホテルのみ、2軒しかありません。これも、私がウォーターフロント以外のホテルを予約する動機でもあったわけですが・・・
交通の便について詳しく見ていきましょう。空港からホテルまでは行き先によって定額となっている空港タクシーに乗ることになります。空港のEXITを出ると、目の前がタクシー乗り場になっています。真ん中の写真のTaxi Dispatcherというデスクがあるので、そこで行き先を告げるとよしなに並んでるTaxiをあてがってくれるようです。



また、レンタカーの場合はCAR RENTALの黄色い上にかかっている看板に従って3分程歩きます。空港ターミナルを出て左の方に歩きましょう。タクシー乗り場のCAR RENTALと同様の看板に沿っていくと、平屋の小屋があります。そこは5社くらいのレンタカー会社のカウンターがある建物で、下の様に壁にレンタカー会社名の看板が貼ってあるだけです。時々人がいないので、隣のカウンターに話しかけると電話して呼んでくれます。みーんな顔見知り、特に競争もない感じでゆる~貸出業務をしてくれます。



空港からタクシーはまあまあ想定内かもしれませんが、ホテルからどこかへ行くパターンは注意が必要です。Point to Pointのタクシーというよりは、何時間でいくらタイプの時間借上げタクシーが主流のようです。なので、1人旅もしくはカップルの場合はホテルお籠りがメインになるでしょう。手前味噌ですが、カリブ海に来たなら、ぜひレンタカーを!米国駐在員の皆様であれば、レンタカーは払える価格です!(確かに実額ベースでは割高に感じますが、結局は満足度が違いますから・・・)最後に、街の綺麗さ、物価、治安は無問題!アンティグアはまさにChillな島なのです。
Weatherills Hotel
今回は4つ★ホテルです。歴史ある建物◎、清潔さ◎(過去カリブ史上No.1)、レストランの美味しさ◎文句の付け所がありません。丘の上に立つ、静かで風通しの良いこのホテルはカリブ海の楽しみ方がビーチだけではなく、カリブ海の歴史に触れる楽しみを教えてくれました。ホテルは色、作りが統一されており外観から”KAWAII”が詰まっているとともに英国感を感じずにはいられません。丘の上から見える景色は格別なものがあります。このホテルは結婚式などのイベントにも対応しているので、敷地は広大で、かつBBQグリルやバーまでも完備されています。芝生は丁寧に整えられており、ゴミ一つ落ちていません。この土地を、建物を歴史を守っているという思いが伝わるホテルです。









そして、最もアイコニックな構築物が、この風車です。実際に動いており、中を登ることもできます。この丘から見渡す景色は、単に深緑の風に揺れる木々というよりも、歴史を刻んだ自然、そして長らくこの島を見守ってきた自然であり畏敬の念を感じる程味わい深いものでした。イギリスがアンティグアを統治していた時代に盛んだった砂糖プランテーション。サトウキビの圧搾のために動力として使われていた風車。アンティグアにはこの風車のあとが数多く存在ありました。崩れ落ちたものもあれば、経年朽ちつつあるもの、レンガだけだったり、このホテルの様に風車としての機能を引き継ぎ保護されてているもの。今はただ綿あめのようなモクモクと浮く雲が風に流れていくのを見ているだけの姿に何故か郷愁を感じる。






ホテルのHPにある説明を日本語で要約してみましょう。
17世紀に建てられた植民地時代の邸宅がホテルとなっている。マーブル・ヒルとブルー・ウォーターズの間に位置する歴史的な邸宅は、かつてアンティグアで最も生産性の高かった砂糖プランテーションの本邸で、丁寧な修復を経て今に至る。島の北部、約16万平方メートルの広大な敷地にひっそりと佇むこのホテルには、客室がわずか7室。敷地内レストランや結婚式等に最適な多目的イベントスペースを備えている。敷地内には実際に稼働している風車もあり、素晴らしい景色を楽しむことができる。
このホテルの良さは、夜の景色も◎なところ。先程見た風車が夜空に溶け込んで妖艶に、けれども風に吹かれて回る姿を見ながらシーンとした潮騒も届かないような届いているような静けさの中で過ごすこの時間がとても贅沢でした。


肝心なお部屋ですが、もはや詳細を述べるまでもありません。窓から注ぐ陽の光。水回りも清潔、ベットも◎。朝は格別。窓から差し込む光と、眼下に広がる緑林が放つ新鮮な空気を浴びて起床。そして下に降りれば好きな席で朝食を、そして夕食を。



ここはたった7部屋しかない。1人旅は私の他にもう2人いたように思う。欧州から来ているような雰囲気の1人旅女性が話しかけてきた。彼女はずっと外で読書をしている。ビーチには行かないのだろうか。食事も非常にゆっくりで、テーブル脇に分厚い本をおいて食事をしてる。食後の紅茶を飲みながら、静かにそしてゆっくりとページをめくる。日中も同じ姿を見かけた。携帯を持ち歩いていないようにも見える。静かな丘の上で、木々が揺れ、こすれる自然の音の中で静かな時を楽しんでいるようだった。レストランには、宿泊者だけでなく地元の人も食べに来るようだった。子供を連れた8人組や着飾った4名が私の後ろで誕生日女子会をやっている。地元民の利用客が思いの外多く、レストランの評判の良さが伺えた。ビールにワインにブイヤベース、サラダ、ロブスター。おいしい。美味しい。シェフから新作コロッケの試作を食べてみてくれとサービスしてもらったコロッケ。このマスタードソースのようなマンゴーソースがこれまた良い。とにかく出てくるもの全てがしっかりとしたご飯でした。






アンティグアを知る
アンティグア・バーブーダ島と言われることもありますが、これは2つの島をセットで呼んでいるからですね。位置関係では、上がバーブーダ島、下がアンティグア島です。とりあえず島をドライブするなかで、他のカリブ海の島々と比べて、整っているというか、島の醸し出す雰囲気が統率の取れた島だなと。どうもかつてこの島はイギリスのカリブ海司令部がありイギリスのカリブ海統治の中心地だったようです。特に地理的には、キューバやジャマイカとマルティニーク島やグアドループ島といった大きな島と小さな島をつなぐ位置にあるこのアンティグアは軍港としても栄え、ネルソン提督が駐屯し、また砂糖と奴隷貿易の要所となった歴史があるようです。